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2024.01.05

COLUMNフレキシタリアンについて/ライフスタイルベジタリアンについて/ライフスタイル今年のトレンド/ライフスタイル新年企画/ライフスタイル現代食生活について/ライフスタイル環境について考えてみよう/環境/食糧/畜産/SDGs

環境負荷を軽減!今日から二酸化炭素の排出量を削減できる方法を管理栄養士が紹介します

異常気象の影響により、昔と比べて明らかに夏が暑くなったと感じる方は少なくありません。
実際に気象庁の発表によると、日本の夏(6~8月)の平均気温はさまざまな要因で上昇し続けていると報告されています。
長期的に見ると、100年あたり1.25℃の割合で上昇しているとのことです。 なかでも二酸化炭素は、地球温暖化の原因のひとつといわれています。
そこで今回は、温暖化による環境負荷の影響と、二酸化炭素の排出量を減らすために今からできる対策について管理栄養士の下田さんにご紹介いただきます。
ライター下田さんについては下記のプロフィールを参照ください。

二酸化炭素が増えることによる環境負荷とは?

地球温暖化と二酸化炭素は密接に関係しています。地球温暖化の原因である温室効果ガスの多くを二酸化炭素が占めているからです。
二酸化炭素などさまざまな種類からなる温室効果ガスは、大気中の熱を吸収して過ごしやすい温度に調整する役割があります。
温室効果がなければ、地球の平均温度はマイナス19℃になるともいわれているため、生きるためには温室効果が必要不可欠です。
しかし、大気中の温室効果ガスが増えると大気中の温度が上昇しやすくなり、地球温暖化を促進してしまいます。

異常気象が起こりやすくなり、氷河などが溶けることによる海水面の上昇、生態系の変化などのリスクも高まります。
また、水資源の枯渇や農作物にも影響を与えることで、私たちの生活に直結する問題も生じやすくなるでしょう。
SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」にもあるように、目標を達成するには温室効果ガスの削減が欠かせません。

二酸化炭素が増える原因

以下のデータからもわかるように、日本は世界で5番目に二酸化炭素の排出量が多いといわれています。

【二酸化炭素の排出量が多い国ランキング】
1位:中華人民共和国
2位:アメリカ合衆国
3位:インド
4位:ロシア
5位日本
ここからは、二酸化炭素が増える原因について解説します。

エネルギー資源の変化

産業革命以前では、馬や牛、水力、風力などの力を使ってエネルギーを生み出していました。
しかし、産業が発展するにつれて、エネルギー源は石油や石炭、天然ガスなどの化石燃焼へと移行していった経緯があります。
化石燃焼を燃やしてエネルギー源とするため、必然的に二酸化炭素が増えてしまいます。

利便性の高い生活

生活が豊かになると、工場などに限らず家庭でも化石燃焼を大量に使われるようになります。
例えば、車や暖房に使うガソリンや灯油、石油などです。
エアコンや洗濯機など、二酸化炭素がでない電気を使ったとしても、電気を作っている発電所では石炭や天然ガスが使用されているため、二酸化炭素を放出することには変わりありません。
便利な生活と引き替えに、急速に二酸化炭素が放出されるようになり、地球温暖化を進めてしまう要因となってしまいます。

森林面積の減少

森林面積が減少していることも、二酸化炭素が増える原因のひとつです。
森林には二酸化炭素を吸収して酸素を放出する働きがあり、地球温暖化を防ぐ役割があります。
しかし、森林伐採や火災、農地への転用などにより森林面積の減少が進むと、地球温暖化が加速しやすくなることで、より一層環境への負荷が増してしまいます。

肉の消費がもたらす地球温暖化にも要注意!

地球温暖化

二酸化炭素は地球温暖化に大きな影響をおよぼしますが、牛や豚などの家畜のゲップに含まれているメタンも地球温暖化を進める要因になりかねません。
牛肉や豚肉は人間にとって必要なタンパク質源になるものの、肉の大量消費によるさまざまな環境問題も懸念されています。

とはいえ、アミノ酸バランス改善飼料を用いて飼育する方法も試されており、窒素排せつ物由来の温室効果ガスの排出量の削減も期待されています。
では、現段階で肉を食べるとどのような影響が考えられるのでしょうか?

地球温暖化を促進するメタンガスの増加

牛などの反すう動物は、温室効果ガスのひとつであるメタンを排出します。
草などの餌を食べる際、消化のプロセスの副産物として大量のメタンが作り出されるからです。また、牛のげっぷに含まれるメタンは、二酸化炭素の25倍もの温室効果があるといわれています。
全世界の統計でも家畜によるメタンの量は、温室効果ガス全体の約4%を占めるといわれているため、メタンを減らす対策が必要です。

家畜の飼育による資源の減少

牛などの家畜を飼育するには、育てる環境を整えなければなりません。
家畜を育てるために森林を伐採せざるを得ないこともあり、地球温暖化のリスクが高まる可能性があります。
また、家畜を育てるには大量の穀物が必要であり、餌用の作物を育てるための土地を用意しなければなりません。
森林破壊や生態系の変化などにも悪影響をおよぼすおそれがあるので、地球環境を考えるうえで肉の消費についてもう一度見直してみることが大切です。

二酸化炭素の排出量を削減するための対策

食生活

二酸化炭素の排出量を削減することは、地球温暖化を防ぐために意識したいポイントのひとつです。
ここからは、二酸化炭素の排出量を削減する方法についてご紹介します。

肉中心の食生活を魚中心に変える

家畜を育てるには、多くの資源が必要です。飼育する過程で温室効果ガスの発生も避けられません。そのため、近年では肉食から魚中心の食事にシフトする方が増えています。

また、カナダのダルハウジー大学で環境学を研究しているピーター・タイドマーズ氏らの研究チームにより、家畜に比べて多くの魚介類の方が環境への負荷が少ないと述べられました。
なかでも、天然の鮭やマスなどは温室効果ガスの排出量が最も少なく、栄養価が高いことが確認されています。ほかにも、カタクチイワシやサバ、ニシンなども環境に与える負荷が少なく、肉に比べて経済コストも低いと結論づけられています。
家畜を育てるには土地や水など、大量の資源が使われます。二酸化炭素の排出量も増えるため、魚中心の食事にすることもメリットは大きいといえるでしょう。

さらに、魚介類はタンパク質や必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれていて健康的な生活を目指す方にもおすすめです。肉類から魚介類に置き換えることで、身体に必要な栄養を補いながら環境への配慮ができます。

エコな生活を心がける

二酸化炭素を増やすガソリンの使用を控えるために、車から電車やバスに変更したり、徒歩や自転車を活用したりするのもおすすめです。
エアコンは必要なとき以外使わずに、上着で調節するなどの方法もあります。また、入浴時はシャワーを流しっぱなしにしないよう心がけることも、二酸化炭素の減少につながります。
身近にできる取り組みもたくさんあるので、ぜひ試してみてください。

フレキシタリアンを目指す

環境にやさしい生活を心がけようと思っても、いざ肉から魚へ食生活を移行すると物足りなく感じてしまう方もいるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、フレキシタリアンといわれる無理せず続けられるスタイルです。
フレキシタリアンとは、柔軟を意味するフレキシブル(Flexible)と、ベジタリアン(Vegetarian)を掛け合わせた造語です。

基本的には野菜中心の食生活ですが、状況に応じて乳製品や卵、魚介類、肉類なども食べます。
食べられないストレスが軽減できてヴィーガンよりもゆるく始められるので、継続しやすいでしょう。

また、タンパク質源として植物性の大豆ミートを活用するのもおすすめです。加工済みのものなら調理の手間もかかりません。肉の代わりに使えて料理の幅が広がります。
食事を制限されるのがつらい方は、フレキシタリアンを選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?

まとめ

産業の発展や森林面積の減少、豊かな生活への移り変わりなどにより二酸化炭素の排出量は増加傾向にあります。
二酸化炭素は温室効果ガスとしても知られており、排出量が増えると地球温暖化に悪影響をおよぼします。
地球温暖化を防ぐためには、二酸化炭素の排出量を減らす工夫が重要です。

身近にできる対策として、「肉中心から魚中心の食生活に変更する」「エコな生活を心がける」「フレキシタリアンを目指す」などが挙げられます。
私たち一人ひとりの力は小さくても、できる範囲で環境にやさしい生活を積み重ねて地球を大切にしていきましょう。

エシカルフードのプラントベースフード

私たち、エシカルフード株式会社は「食生活が、地球環境を守る」をテーマに、肉食を控える食生活~Meatless Diet(ミートレスダイエット)~という、新しいライフスタイル・価値観を提唱するために、2021年6月に発足しました。

地球にも、身体にも、動物にも優しいプラントベースドフード」の企画開発・販売と“Meatless Diet”のための有益な情報発信を通じて、あなたの健康と地球環境を守りたいと考えています。

エシカルフードの商品ページはこちらから
https://ethical-food.co.jp/products/


【出典】
「日本の季節平均気温」(気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/sum_jpn.html#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%A4%8F(6%E3%80%9C8%E6%9C%88)%E5%B9%B3%E5%9D%87%E6%B0%97%E6%B8%A9%E3%81%AF,%E3%81%A7%E4%B8%8A%E6%98%87%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E7%B4%B0%E7%B7%9A%EF%BC%88%E9%BB%92%EF%BC%89%EF%BC%9A%E5%90%84%E5%B9%B4,%E8%B5%A4%EF%BC%89%EF%BC%9A%E9%95%B7%E6%9C%9F%E5%A4%89%E5%8C%96%E5%82%BE%E5%90%91%E3%80%82
「世界の統計2023」(総務省統計局)
https://www.stat.go.jp/data/sekai/pdf/2023al.pdf#page=272
「牛のげっぷと地球温暖化」(国立研究開発法人)
https://www.naro.affrc.go.jp/org/nilgs/guidecomic/04/e09.html
「Communications Earth and Environmental」
https://www.nature.com/articles/s43247-022-00516-4

【参考文献】
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/sum_jpn.html#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%A4%8F(6%E3%80%9C8%E6%9C%88)%E5%B9%B3%E5%9D%87%E6%B0%97%E6%B8%A9%E3%81%AF,%E3%81%A7%E4%B8%8A%E6%98%87%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E7%B4%B0%E7%B7%9A%EF%BC%88%E9%BB%92%EF%BC%89%EF%BC%9A%E5%90%84%E5%B9%B4,%E8%B5%A4%EF%BC%89%EF%BC%9A%E9%95%B7%E6%9C%9F%E5%A4%89%E5%8C%96%E5%82%BE%E5%90%91%E3%80%82
https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2016_01/
https://www.city.minamiboso.chiba.jp/0000000779.html
https://www.asahi.com/sdgs/article/14685436
https://www.worldwildlife.org/threats/soil-erosion-and-degradation
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2012/04/2012_doubutsukankyouseirigaku_08.pdf
https://www.womenshealthmag.com/jp/food/a39698935/methane-emissions-and-cows-environment-20220505/
https://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/24/24-1/qa_24-1-j.html
https://www.apiste.co.jp/column/detail/id=4449
https://www.data.jma.go.jp/ghg/kanshi/ghgp/co2_trend.html#co2_global_trend
https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2016_01/detail2.html
https://www.env.go.jp/council/06earth/y060-101/900422877.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/livestocktechnology/2022/809-Oct./2022_24/_pdf/-char/ja
https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2016_01/index.html
https://www.peta.org/about-peta/faq/how-does-eating-meat-harm-the-environment/