COLUMN

2022.01.16

COLUMNベジタリアンについて/ライフスタイル

ベジタリアンって、健康にどうなの?

ベジタリアンが健康に良いという噂を聞いたことはありませんか?ベジタリアンになることで、実際に健康へどのような影響があるのか気になる方も多いでしょう。そこで、今回はベジタリアンのメリットとデメリット、ベジタリアン生活の注意点について紹介します。ベジタリアンが本当に健康に良いのか知りたい方必見です!ぜひ、参考にしてみてください。

ベジタリアンとは

ベジタリアンとは、菜食主義の総称であり、以下の理由から肉や魚などの動物性食品を一切または一部を摂取しない食生活を送る方のことを示します。ベジタリアンは、動物性食品を制限し、豆類や野菜、果物やナッツ類などの植物性食品を中心とした食生活を送っています。

ベジタリアンになる理由

・健康のため
・環境保護のため
・倫理上による
・宗教上による
・食糧問題の解決のため

ベジタリアンは制限の度合いにより、食べられるものと食べられないものの範囲が一定ではありません。
ベジタリアンは、豆類や野菜などの植物性食品を中心に食生活を送っており、いくつかの種類に分類されています。その一部は以下のとおりです。

肉・魚など乳製品植物性食品
ヴィーガン
オボ・ベジタリアン
ラクト・オボ・ベジタリアン
ラクト・ベジタリアン

参考元:日本エシカルヴィーガン協会
http://www.ethicalvegan.jp/vegetarianism/

このように、ベジタリアンは細かな分類にわけられます。ベジタリアンやヴィーガンの中には、白砂糖を避ける方もいます。白砂糖は、製造過程で牛の骨が使われているからです。また、はちみつも動物を介して作られるため、ヴィーガンには避けられています。
では、ベジタリアンのメリットとデメリットについて確認していきましょう!

 

ベジタリアンのメリット

まずは、ベジタリアンのメリットについて紹介します。ベジタリアンは、健康面のメリットが大きいのが特徴です。

生活習慣病の予防

ベジタリアンのメリットは、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防する働きがあることです。生活習慣病は、食事や運動、喫煙やストレスなどの生活習慣が深く関係しています。自覚症状がほとんどないため、気づいたら発症していたケースもあるのかもしれません。
ベジタリアンは、植物性食品が食事の中心であり、肉類の過剰摂取による内臓脂肪の蓄積を緩和することができます。さらに、食物繊維の摂取量が増えることで、コレステロールの排出をフォローしてくれます。

疲れにくくなる

肉類は消化に時間がかかるものです。消化までの時間が長いと身体への負担も大きく、身体の修復にエネルギーを要します。肉類の消化時間が最長24時間なのに対し、野菜の消化時間は2時間ほどです。消化にかかるエネルギーが減少すれば、その分エネルギーの省エネが叶うので疲れにくくなるでしょう。

便秘改善

便秘改善には、良好な腸内環境と食物繊維の摂取が大切です。ベジタリアンは、野菜類を多く摂取するため、必然的に食物繊維をたくさん摂ることができます。しかし、動物性たんぱく質の摂り過ぎると、悪玉菌のエサが増えてしまい腸内環境の悪化を招いてしまうかもしれません。悪玉菌が増殖すると腸内環境が乱れ、腸の動きが弱まることで便秘を引き起こしてしまいます。
その点、ベジタリアンは野菜中心の食生活なので、腸内環境の改善が見込めます。とはいえ、便秘改善には食事以外にも運動や排便習慣が大切なので、気になる方は一度見直してみましょう。

ベジタリアンのデメリット

ベジタリアンはメリットばかりではありません。デメリットもしっかり把握しておきましょう。

筋力や集中力の低下

必要な栄養素が摂れないと、筋力や集中力の低下に繋がってしまいます。ベジタリアンになると、たんぱく質や必須アミノ酸が不足する可能性があります。植物性食品は、動物性食品に比べてたんぱく質を摂りづらいからです。例えば、豚もも肉100gのタンパク質は20.5gに対し、アーモンド100gのたんぱく質は18.6gです。ポークソテーにすれば無理なく食べられる量かもしれませんが、アーモンド100gを摂取しようとすると約100粒食べなければなりません。カロリー過多も心配されます。必要量を補うために、意識的に植物性たんぱく質を取り入れることで筋力や集中力の低下を防ぎましょう。

参考元:Slism
https://calorie.slism.jp/105001/

貧血になりやすい

動物性食品に多く含まれるビタミンB12は、貧血予防にも大切な栄養素です。ベジタリアンは植物性食品を主体とするため、不足してしまう可能性があります。海藻類などからも効率良く摂取すると良いでしょう。

骨粗鬆症のリスク

骨粗鬆症の予防にはカルシウムとビタミンDの摂取が大切です。しかし、植物性食品中心の食生活では、ビタミンDの不足も考えられます。小魚や乳製品を制限すると、カルシウムも不足しがちになるでしょう。ビタミンDは日光浴でも産生できますが、ビタミンDの多いきのこ類も意識して摂るようにしましょう。

 

ベジタリアン生活をはじめてみよう!

実際に、ベジタリアン生活をはじめたい方のために、健康面以外のメリットについてこっそり紹介します。ベジタリアン生活は、健康面だけではなく地球環境やお財布にもやさしいというメリットがあります。

地球にやさしい

ベジタリアンは、自身の健康面だけでなく、地球環境へもアプローチできます。肉類の消費を減らすことで、二酸化炭素の量が低減されます。温暖化対策へも寄与できるでしょう。

お財布にやさしい

ベジタリアンになると買い物の内容が変わるため、金銭的に余裕ができる方もいます。たんぱく源として購入していた肉や魚などの動物性食品は、豆腐や豆などの植物性食品に比べて単価は高めです。その点、野菜や果物、豆類などを中心に買い物をすることで、出費を抑えられる可能性があります。ただし、冷凍野菜を選ぶ場合、原材料を確認し添加物に注意が必要です。

ベジタリアン生活の注意点

ベジタリアンは、健康的な生活を送る上でメリットがありますが、食生活を変える前に注意点があるので、一緒に確認していきましょう。

ベジタリアン生活で注意すること

・無理はしない。
・自分のペースで行う。

ベジタリアン生活をはじめても、最初から厳しい制限はかけないようにしましょう。急に食生活を変えるなど、無理な制限は長続きしません。もちろん、ストイックに変えられる方は自分のペースで行ってみてくださいね。自分の健康状態を把握した上で、ベジタリアン生活を整えていきましょう。例えば、休みの日だけベジタリアン生活にする、お肉を食べても良い日を作るなど。少しずつベジタリアン生活へ移行していく方法でも大丈夫です。あなたにあった方法を見つけてみてください。

 

まとめ

ベジタリアンには、メリットとデメリットが存在します。生活習慣病の予防や便秘改善などが見込める反面、貧血や骨粗鬆症のリスクなども考慮しなければなりません。とはいえ、栄養素を意識しながら食生活を送ることで健康を維持することは可能です。ベジタリアン生活をはじめるときは、決して無理はせずあなたに合ったペースで行ってくださいね。