COLUMN

2022.01.15

COLUMNベジタリアンについて/ライフスタイル

ヴィーガンとベジタリアンの違いって何?

近頃よく耳にする「ヴィーガン」という言葉。皆さんは意味を知っていますか?ヴィーガンは、ベジタリアン(菜食主義)の一種です。環境問題や健康、宗教などの理由で、ベジタリアンになる人が世界中で増えています。今回はヴィーガンとベジタリアンの違いやその他のベジタリアンについてご紹介します。

ヴィーガンとベジタリアンの違いってなに?

「ベジタリアン」は菜食主義者全般を指し、その中の一つが「ヴィーガン」です。
日本では「ベジタリアン=ヴィーガン」だと認識されがちですが、意味は異なります。
では具体的にどのような違いがあるのか、ベジタリアンとヴィーガンについて詳しく説明します。

ベジタリアンとは「菜食主義者の総称」

ベジタリアン(Vegetarian)とは「菜食主義者」全般を指す言葉です。
定義はあいまいですが、「動物性食品を食べずに植物性食品を摂取する人」という考え方が一般的でしょう。
”現在、ベジタリアンの定義は流動的である。英国では畜肉を食べない人を広義なベジタリアンとする傾向がある。”

出典:日本ベジタリアン協会「ベジ情報」21世紀のベジタリアン

ベジタリアンという言葉は、1847年に英国ベジタリアン協会発足時に初めて使われました。ラテン語の「vegetus(健全、新鮮、元気がある)」という言葉が由来です。
19世紀に肉・魚は食べずに、植物性食品を中心にした食生活(卵・乳製品は本人の選択)が英マンチェスターの聖書協会の会員によって広められました。

ヴィーガンは「ベジタリアンの一種」

ヴィーガン(vegan)は「完全菜食主義者」を意味し、ピュア・ベジタリアンとも呼ばれます。ヴィーガンという言葉は「vegetarian」が短縮されてできました。ベジタリアンは「卵・乳製品は本人の自由」だとしていますが、ヴィーガンは植物性食品しか摂取しません。卵や乳製品はもちろん、蜂蜜や白砂糖(製造工程で動物の骨が使用されるため)も避けます。保存料、化学調味料、添加物を避ける人も多いです。

またヴィーガンは食生活だけでなく日用品や衣類なども、100%植物性。
レザーや毛皮、動物実験を行った化粧品なども避け、動物の命を尊重した暮らしを送ります。このように食以外でも動物性を避けるヴィーガンを「エシカル・ヴィーガン」と呼ぶ場合もあります。

ヴィーガン以外にも!ベジタリアンの種類

ベジタリアンの一種である「ヴィーガン」を説明しましたが、他にもベジタリアンの種類はあります。

様々なベジタリアンの一部を表にまとめました。

ヴィーガンオボ・ベジタリアンラクト・ベジタリアンオボ・ラクト
ベジタリアン
ベジタリアン
肉類
魚類
乳製品

上記の5種類はベジタリアンの一部で、他にも様々なベジタリアンがいます。
鶏肉を食べる「ポーヨー・ベジタリアン」や主にフルーツのみを食べる「フルータリアン」などです。また近年は「フレキシタリアン」や「ゆるベジ」を選択する人もいます。どちらもベジタリアンには分類されませんが、無理のない範囲でなるべくベジタリアンを選択するライフスタイルです。

 

まとめ

世界には様々な人がいて、様々な考え方があります。ベジタリアンやヴィーガンも、そんな考え方の一つです。
知らないだけで、自分の選択肢を狭くしてしまっているかもしれません。まずは世界にはどんな食生活があるのかを知りましょう。
そして、無理のない範囲で自分の生活にベジタリアンやヴィーガンを取り入れてみませんか?