皆さんは1年のうち、どれくらい病院のお世話になっていますか?
今回は、ベジタリアン生活を15年間続けているライターの池野さんに、健康のためにご自身が意識していることをお伝えしていただきます。
ベジタリアンアスリートの池野さんについては下記のプロフィールをご覧ください。
池野さん:
以前の私は、ほぼ毎シーズンごとに、病院のお世話になっていました。
しかし、15年前にプチ断食を取り入れたベジタリアンになってから、外科に1度、皮膚科に1度、歯科に数度、行った以外、内科系の病院には1度もお世話になっていません。
私はこうして15年間病院知らずの健康を手に入れた!
それは、食生活を変えて健康になったこともありますが、一番の理由は、自分の心の声を聞けるようになったからです。
私も初めから心の声を聞けたわけではありません。ベジタリアンになって、健康になったことで、心の声が聞けるようになりました。
心と体は密接に繋がっていて、体が健康になると、心も健康になります。心が健康になると、心の声が聞けるようになります。
長期的な健康を手にするために、何よりも大切なのが、自分の心の声を聞くことです。
そもそも健康とはどういう意味?
私たちは普段から何気なく、【健康】という言葉を口にしていますが、そもそも【健康】とはどういう状態を指すのでしょうか?
健康の定義とは?
世界保健機関(WHO)憲章によると、健康とは下記の通り定められています。
「健康」の定義を「完全な肉体的(physical)、精神的(mental)、Spiritual及び社会的(social)福祉のDynamicな状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
(厚生労働省報道発表資料引用)
私たちの多くは、病気でない状態=健康と定義しがちですが、健康とは肉体的にも、精神的にも社会的にも健全な状態のことです。
最近では、これら3つの他にスピリチュアル的な健全が加えられることもあります。
健康とは、健やかな体と康らかな心が揃っている状態
もともとは、【健体康心】(けんたいこうしん)と四文字で表されていた言葉が「健康」と二文字に短縮してできた言葉です。
要するに健康とは、健やか(すこやか)な体と康らか(やすらか)な心の両方が備わった状態のことをいいます。
また、心と体は密接に繋がっていて、心の不調が体に現れたり、体の不調が心に現れることもあります。
私もかつては人間関係と、仕事によるストレスで、精神的に病んでいた時期がありましたが、その時は、体調を崩すことも多かったです。
今は、精神的にも穏やかで、日々心の声を聞きながら、ストレスを抱えることなく過ごせているので、心身ともに健康な状態でいられています。
心の声を聞き続けた結果辿り着いたゆるベジスタイル
冒頭でも述べた通り、私はベジタリアンになって、心の声が聞けるようになってから、内科系の病院にかかったことは一度もありません。
そんな私が15年のベジタリアン生活の中で、辿り着いたのが、ゆるベジスタイルです。
ガチガチになりすぎない
私のベジタリアン歴は15年になりますが、完全菜食ではありません。
お肉は出汁まで含め一切口にしませんが、卵や乳製品に関しては、外食時など、原材料に繋ぎ程度で含まれているものは許容しています。
また、お魚に関しては、週に1〜2度程度口にしています。種類でいうと、ペスカタリアンです。
一時期半年程度、完全菜食を取り入れた時期もありますが、その時は、少し思考がかたくなりすぎてしまいまい、お肉を食べている人を見るだけで、嫌悪感が出てきたこともあります。
その時は、友達との外食も楽しめなくなっていました。
心の声を聞いて、ゆるベジスタイルになってからは、人は人、自分は自分と、自然と割り切れるようになりました。相手のことをジャッジすることもなくなり、今は以前のように、友達との食事も楽しんでいます。
心の声が聞けるようになると無理ができなくなる
私は、基本ゆるベジスタイルです。お肉は食べませんが、お魚は週に1〜2度食べるし、卵や乳製品を口にすることもあります。
また、できるだけオーガニックや無添加のものを心がけてはいますが、そうでないものを口にすることもあります。
ただ、こうしたものを多く摂り過ぎると、それを体が受け付けなくなり、それ以上は食べられません。これ以上食べると、身体に影響が出るのがわかるようになります。
これも心の声です。許容量を超える前に、心の声が聞けるので、身体に影響が出る前に止められます。
要するに、心の声が聞けると、無理ができなくなるわけです。
お肉は食べないのに、なぜ魚は食べるの?
私がベジタリアンになった元々の理由は時間短縮のために、プチ断食を取り入れたことですが、その時、同時にベジタリアン食を取り入れました。
しかし、今もベジタリアンを続けている理由は、健康面もありますが、動物愛護の気持ちもあります。
こう言うと、お魚は食べるのに、お肉だけ食べないのはおかしい。お魚も動物も同じ命だ。
このように言われることがあります。
確かに、お魚も動物も同じ命です。
命に区別はありません。頭ではわかっています。
でも、これも心の声を聞いた結果です。心の声に従うと、お魚は食べられても、お肉は食べられません。
ただ、私自身はお肉を食べませんが、食べる人をジャッジするつもりもないし、こうした意見を言ってくる人に対して、反発する気持ちもありません。
心の声に従うことで、自分は自分。人は人。と自然とこうした気持ちでいられるようにもなりました。
この心の声には気をつけて!
心の声を聞くことで、心も体も健康でいられます。
しかし、体(本能)が甘いものを欲しているから、これは心の声か?というと、それは違います。
味覚には騙されやすいという性質があります。
食欲は人間の本能的欲求ですが、健康に良い食べ物とそうでない食べ物を見分けるためには、少しコツが必要です。
コツと言っても難しいことではありません。
健康に良い食事は、心で美味しいと感じます。
満たされた。とか、心が落ち着く。そのような感覚です。
一方、健康に良くない食事は、舌や脳で美味しいと感じます。
精製された食べ物や、科学的に作られたものは多くの人を虜にしますが、こうしたものの殆どは、心で美味しいとは感じません。
丹精込めて作られた作物や、添加物などを使わず、自然のものだけで作られた食べ物は、心で美味しいと感じます。
健康に良い食べ物を選ぶのなら、舌や脳が求めているものではなく、心が求めているものを選ぶようにして下さい。
まとめ
長期的な健康を手にするためには、心の声を聞くことが大切です。
心の声を聞くことで、肉体的にも精神的にも健康でいられます。まずは、普段の食事から意識してみて下さい。
良い食事は、良い体と良い心を作ってくれます。
当記事が少しでも、皆さんの長期的な健康と、良い人生のお役に立てれば幸いです。
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