食後やリフレッシュしたいときに、コーヒーが欠かせないという方はいませんか?
実は、温暖化の影響や生産者の減少などにより、2050年にコーヒーが飲めなくなるかもしれないといわれています。
とはいえ、コーヒーが飲めなくなっても代替コーヒーを活用すれば、今までのようにコーヒーの味わいを楽しむことができます。
ノンカフェインの代替コーヒーが多いので、健康が気になる方にもおすすめです。
今回は、管理栄養士の下田さんに代替コーヒーの人気の理由や種類、おすすめの飲み方についてご紹介していただきます。
ライター下田さんについては下記の記事内のプロフィールをご覧ください。
代替コーヒーが注目される理由
代替コーヒーとは、コーヒー豆以外の原料で作られたコーヒー風味の飲み物です。
まずは、代替コーヒーが注目される理由について解説します。
サステナビリティな取り組み
代替コーヒーは、コーヒー豆を使わずにコーヒーの味わいが楽しめるほかにも、環境に優しいメリットがあります。
環境への配慮が必要なのは、2050年にコーヒーが飲めなくなるかもしれないといわれているからです。
現在、コーヒー豆を栽培中の土地の約半数で、30年後に栽培できなくなる可能性があります。
今後、気温上昇や干ばつ、害虫被害などから、コーヒー豆の生育が難しくなっていくことが予想されるでしょう。
コーヒー豆の栽培が難しくなると、収穫量の減少や品質低下、生産者の減少などが考えられます。
そのため、コーヒー豆を使用しない代替コーヒーが注目されています。
カフェインが少ない
代替コーヒーを飲むとカフェインの摂取を控えられるので、コーヒーが好きでも飲めない方におすすめです。
カフェインを控えるために、妊娠中や授乳中はコーヒーを控える方も多いでしょう。
妊娠中にカフェインを摂り過ぎると、流産のリスクが高まったり、胎児の成長に影響を及ぼしたりするおそれがあります。
また、カフェインには覚醒作用があるため、寝る前に飲むと寝つきが悪くなってしまうという方も少なくありません。
カフェインが少ない代替コーヒーであれば、寝る前のリラックスタイムにも安心して飲むことができるでしょう。
5種類ある!管理栄養士おすすめの代替コーヒー
代替コーヒーは、カフェインを含まない、もしくは少量含んだ飲み物です。
ここからは、おすすめの代替コーヒーを5種類ご紹介します。
本物そっくり!豆なしコーヒー
アトモのコーヒーは、コーヒー豆を使用していないのが特徴です。
本物のコーヒーの成分を解析して、分子レベルでコーヒーの味を再現しているので、カフェインは残したままコーヒーの味わいを楽しむことができます。
苦みのもとである酸が取り除かれているため、クリームや砂糖がなくてもおいしく飲めるのがポイントです。
環境に配慮しながらコーヒーを楽しめて、コーヒー好きにおすすめの代替コーヒーといえます。
コーヒーなのに甘みもある!イチジクコーヒー
プチプチとした食感やとろみのある甘さが特徴のイチジクを、代替コーヒーに変身させたのがイチジクコーヒーです。
コーヒーの味を再現しつつ、苦みのなかにイチジクの甘みが加わり、独自性のある味わいが楽しめます。
マグネシウム、カリウム、カルシウム、ビタミンA、鉄分、ビタミンKなど、健康に嬉しい栄養素も豊富に含まれています。
ノンカフェインのたんぽぽコーヒー
妊活中の方や妊娠中の方に人気のたんぽぽコーヒーも、代替コーヒーのひとつです。
たんぽぽの根を焙煎し、コーヒーの色や香ばしさを再現しています。
たんぽぽの根にはコーヒーと同様に、クロロゲン酸化合物が含まれています。
風味や味がコーヒーと似ているため、代替コーヒーに活用されるようになりました。
また、利尿作用があるカリウムも豊富に含まれているので、むくみ防止に役立ちます。
コーヒーのような味ですが、ノンカフェインなので妊娠中にもおすすめです。
ただし、キク科アレルギーの方は注意が必要です。
ブラックコーヒーのような味わいのチコリコーヒー
野菜の一種であるチコリの根を焙煎して作られたコーヒーです。
日本では馴染みのない野菜ですが、ヨーロッパではさまざまな料理に活用されています。
独特の香りとほんのりとした苦みがあり、その特徴を活かして代替コーヒーが作られました。
ノンカフェインですが代替コーヒーにすると、ほどよい苦みとほのかな甘みが楽しめます。
深煎りのブラックコーヒーに似ていて、カフェオレにしてもおいしく飲めるでしょう。
イヌリンやオリゴ糖なども含まれているので、腸内環境を整えたい方にもおすすめです。
ただし、チコリコーヒーには子宮収縮のリスクが高まるおそれがあるため、妊娠中は避けた方が無難です。
キク科アレルギーの方も同様に注意しましょう。
健康を意識した大豆コーヒー
大豆を焙煎したものを粉状にしてエキスを抽出することで、大豆コーヒーが作られます。
同じような豆でも、大豆のコーヒーであればカフェインを気にせず飲めるのがポイントです。
とはいえ、見た目はコーヒーですが味は別物です。
香ばしいきな粉のような味わいで、大豆の味を強く感じる方もいるかもしれません。
女性ホルモンの分泌を促すイソフラボンやコレステロール値を下げるサポニン、記憶力や集中力をサポートするレシチンなどが含まれているので、健康が気になる方におすすめです。
ただし、婦人科系疾患の治療中の方は控えた方が良い場合もあるため、飲む前に主治医に相談してください。
代替コーヒーのおすすめの飲み方や活用法
代替コーヒーに飽きてしまったら、さまざまな方法でアレンジを楽しんでみませんか?
最後に、簡単にできる代替コーヒーのアレンジ方をご紹介します。
甘みが欲しいとき
甘みが欲しいときは、黒砂糖やはちみつを加えると良いでしょう。
ほんのりとした甘みが加わり、苦みが和らいで飲みやすくなります。
たんぽぽコーヒーに黒砂糖を加えると、香ばしさが引き立つので試してみてはいかがでしょうか?
マイルドな味わいを楽しみたいとき
マイルドな味わいを楽しみたいときは、牛乳と生姜を加えてチャイ風にしてみるのもおすすめです。生姜はパウダー状のものでも問題ありません。
カルダモンやシナモンを加えると、本格的な味わいが楽しめます。
豆乳を入れると、おしゃれなソイラテ風にしてアレンジできます。
お菓子にアレンジしたいとき
簡単にアレンジしたいときは、コーヒーにゼラチンを加えてコーヒーゼリーにするのがおすすめです。
ひんやりとした食感を楽しめるので、暑い日のおやつやデザートに最適です。
ほかにも市販のスポンジやビスケットにコーヒーを浸して、マスカルポーネのクリームをのせてココアを振りかければ、ほろ苦さがたまらないティラミスが作れます。
もっと簡単に作りたい方におすすめなのが、バニラアイスに熱々の代替コーヒーをかけるアフォガードです。
代替コーヒーは飲むだけでなく、お菓子としても活用できるのでお好きなアレンジを試しながら、レパートリーを増やしてみてください。
まとめ
2050年にコーヒーが飲めなくなるといわれています。
地球環境の変化や生産者の減少など、推測できる原因はさまざまです。
そこで注目されているのが、コーヒー豆以外の原料で作られた代替コーヒーです。
環境に優しくカフェインが少ない特徴があり、コーヒーのような味わいが楽しめます。
コーヒーの成分を解析して作られた豆なしコーヒーや、イチジクコーヒー、たんぽぽコーヒー、チコリコーヒー、大豆コーヒーなど多くの種類が販売されています。
そのまま飲むのはもちろん、はちみつや黒砂糖を加えて甘みを加えたり、おしゃれなカフェラテ風にしたり、お菓子に活用するなどでお好みのアレンジを楽しみましょう。
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