COLUMN

2023.10.10

COLUMNフレキシタリアンについて/ライフスタイルベジタリアンについて/ライフスタイル今年のトレンド/ライフスタイル現代食生活について/ライフスタイル環境について考えてみよう/環境/食糧/畜産/SDGs

日本人は本来ベジタリアンだった?現代型ベジタリアンのススメ

人類500万年の歴史で見ると、人間は元々は肉食動物でした。
では、私たち日本人はどうでしょう?今回は、ベジタリアンアスリートの池野さんに日本の歴史と食事の関係そして、現代人におすすめの食事の考え方について解説していただきます。

ライター池野さんについては下記のプロフィールをご覧ください。

昔の日本人は何を食べていたの?

私たち日本人は、元々どんな食事をしていたのでしょうか?何を食べていたのでしょうか?
その前にまずは簡単に、私たち日本の歴史から見ていきましょう。

旧石器時代の人たちの食事

日本の歴史における時代区分には様々なものがありますが、古代まで遡ると、旧石器時代まで遡ることができます。
日本列島に始めて人類が住み始めたのは今から約3万8000年前の後期旧石器時代だと言われています。要するにここが私たち日本人の原点になります。

では、その当時の人たちは何を食べていたのでしょうか?【【旧石器時代の食べ物】氷河期に生きた日本人は何を食べていたのか?】によると、旧石器時代は地域や時期によって差はありますが、寒さが厳しく、植物性の食料は乏しかった時代でした。
遺跡からは、ナウマン象、オオツノジカ、野牛、原牛、トナカイ、野生の馬、ニホンシカ、イノシシ、魚(ソウギョ)などが見つかっていることから、旧石器時代の日本人は、肉食中心の食性だったと見られています。
手に入れた肉は、火であぶったり、蒸し焼きにしたり、生で食べられていたと考えられます。

縄文時代の人たちの食事

そして、今から約1万7000年前~1万5000年前頃に縄文時代に入ります。
縄文時代が始まった頃は、地球の気候がどんどん温暖化に進んでいった時期でもあります。
ピーク時の気温は、現在よりも平均1~2℃高かったといわれています。
気温が上がるにつれ、海面も上昇して植生も大きく変化しました。

そのため、縄文時代の植生はとても豊かでした。【縄文時代の食事では何を食べていた?古代の日本人の食生活をチェック】によると、秋に収穫できる栗やくるみ、どんぐりなどの木の実は、縄文時代の人々の主食ともいえるものでした。
他には、山菜や根菜なども食べていたようです。狩猟も行われていましたが、食材が乏しくなる冬のみで、あくまでも食事のメインは植物だったようです。

植物の次に食べられていたのが魚です。
地域ごとに差はありますが、東北ではマグロやカツオ、真鯛などが獲られていたといわれています。
宮城県ではアジや秋刀魚、東京湾の方ではスズキやクロダイなどが獲られていました。
海のない地域では、鯉やフナなどの淡水魚が食べられていたといわれています。
動物も食べていましたが、縄文時代の人たちの食事は、今でいうベジタリアン(ペスカタリアン)に近い食事だといえます。

弥生時代の人たちの食事

弥生時代は、紀元前10世紀から紀元前3世紀中ごろまでの期間をいいます。
この頃になると、中国大陸や朝鮮半島から水耕技術が伝わり稲作が盛んになりました。

弥生時代の食事では何を食べていた?変化してきた食生活の秘密】によると、弥生時代は米をはじめ、稗(ひえ)や粟、麦などを主食にしていました。縄文時代と同様、弥生時代でも狩猟や漁労が行われていたようです。

古墳時代の人たちの食事

3世紀中ごろから6世紀末頃までが古墳時代です。【古墳時代の食物と食事】によると、狩はしていましたが、その役割は小さくなっていたといいます。
発酵食品なども積極的に食べられるようになりました。

飛鳥時代から江戸時代までの人たちの食事

6世紀末から7世紀末頃までが飛鳥時代です。
この頃は身分によっての食事の違いはありましたが、庶民の食事はとても質素でした。

一汁一菜が基本で、玄米ご飯に塩、ワカメなどの海藻の入った汁、青菜や山菜の茹でたものといった内容でした。
川魚や鹿なども食べていたとされていますが、ほぼ、玄米菜食に近い食事でした。
この頃から仏教の影響で、肉食が禁止されるようになりました。

そして時は、奈良時代~平安時代~中世(院政期~戦国時代まで)~鎌倉時代
~室町時代~近世(戦国~幕末まで)~安土桃山時代~江戸時代
と続きますが、明治時代に入るまでの1200年間、肉食をタブーとする時代が続きました。
但し、【昔は肉を食べなかった!?日本食の歴史と健康食と言われるルーツについて】によると全ての肉が食べられなくなったのではなく、牛、馬、犬、猿、鶏の肉を食べることを禁止されました。

明治時代から現代の人たちの食事

グラフ

そして約150年前の、明治時代に入ると、海外からの侵入を防いでいた鎖国政策が廃止され、西洋文化が入ってきました。
さらに、肉食禁止令が廃止されたこともあり、牛鍋(すき焼き)やインド料理のカレー、フランス料理がもとになったコロッケなど肉食文化が始まりました。

そして太平洋戦争の敗戦を機に、日本の欧米化が進み、それに比例して、食肉の消費量も増えました。
1960年には1人1年当たりの年間食肉(牛肉・豚肉・鶏肉)供給量はわずかに3・5kgでしたが、2013年はその 10 倍の 30 kgとなりました。(図参照)

【結論】日本人はベジタリアンに合っている

野菜

縄文時代から戦前までの約1万7000年の間、ベジタリアンに近い食性だった日本人ですが、【【23年1月】日本のベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアン人口調査】によると、現在のベジタリアン率は約6%です。

約3万8000年前の旧石器時代から、現代の食生活までを順に見てきましたが、旧石器時代から縄文時代に入る頃までの、植物性の食べ物が乏しかった時代を除いて、縄文時代以降の殆どは、現代のように大量にお肉を食べる習慣はありませんでした。

縄文時代から戦前までの約1万7000年の間の殆どが、現代でいうところのベジタリアン(ペスカタリアン)に近い食生活でした。
私たちのDNAは長い年月をかけて、その土地や環境に適応するように変化します。
日本の長い歴史から見ると、私たち日本人はDNAレベルでは、ベジタリアンに適した人種だと言えるのかもしれません。
腸の長さや、腸内環境から見ると、私たち日本人は、ベジタリアンに適した身体的特徴があります。

このような身体的特徴になったのも、DNAレベルでその土地や環境に適応してきた証拠かもしれません。
時代の流れはどんどん早くなり、環境なども急激に変化しています。
しかし、私たちの体は急激に変化することはできません。
これまで、体の方が環境に合わせて変化してきてくれましたが、これからは、意識的に環境(食生活)を自分の体に合わせることも必要になってくるのかもしれません。

まとめ

旧石器時代から現代までの日本の歴史を遡ってきましたが、縄文時代から戦前までの約1万7000年の間の殆どが、現在でいう、ベジタリアンに近い食生活だったことがわかりました。

体(DNA)はゆっくりと時間をかけて土地や環境に適応することはできますが、急に変化をすることはできません。
そういう意味でも、現在の食事について、一度見直してみることも大切かもしれません。
当記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

エシカルフードのプラントベースフード

私たち、エシカルフード株式会社は「食生活が、地球環境を守る」をテーマに、肉食を控える食生活~Meatless Diet(ミートレスダイエット)~という、新しいライフスタイル・価値観を提唱するために、2021年6月に発足しました。

地球にも、身体にも、動物にも優しいプラントベースドフード」の企画開発・販売と“Meatless Diet”のための有益な情報発信を通じて、あなたの健康と地球環境を守りたいと考えています。

エシカルフードの商品ページはこちらから
https://ethical-food.co.jp/products/


【参考文献】
【旧石器時代の食べ物】氷河期に生きた日本人は何を食べていたのか?
縄文時代の食事では何を食べていた?古代の日本人の食生活をチェック
弥生時代の食事では何を食べていた?変化してきた食生活の秘密
古墳時代の食物と食事
昔は肉を食べなかった!?日本食の歴史と健康食と言われるルーツについて
食肉の消費動向について
【23年1月】日本のベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアン人口調査